出産して、急に名前を聞くようになったワード。そのひとつは、「桶谷」。
私は、娘のときは混合栄養で育てていましたが、
息子のときは、産後3ヶ月で完母になりました。
今でこそ離乳食の3回食で、授乳回数はぐんと減ったものの、それまではヘビーにおっぱい頼みな毎日でした。
それが、今年の5月くらいに、なぞの激痛が起こり。
その後は、痛みの程度の差こそあれ、
詰まっているな~、かたいな~、痛いな~、と感じるときがたまにあり。
だましだましの母乳生活は現在進行形で続いています。
このたび、どうやら、頻繁にめぐってくる詰まりによる痛みが限界に達し、
生後12ヶ月にして、桶谷デビューしてきました!
桶谷に行ってみよう、と思うまで
やっぱり左が痛いんですよね。右は水鉄砲のように出るのですが…。
痛い⇒息子に吸ってもらう⇒それなりに回復する
というのを繰り返していましたが、やっぱり頻繁に詰まる。
この間、軽く娘に前からぶつかられて、激痛のあまり、
「いったああああいいい!!!やめてーーーー!!!;;」
となってしまったので、これは家庭内の平和のために行かなければだめだ。
と決心しました。
桶谷、よく聞くけれど、わりと予約でいっぱいのところが多いみたいで。
「混んでいるらしい」という先入観が、足を遠のかせていました。
値段が高いこともネックだけど(初診で5400円でした)、
でも背に腹は変えられない!
どきどきしながら、徒歩圏内の桶谷に電話をかけることにしました。
予約の電話
すごくてきぱきした感じの、受付の人の声。
詰まって痛い、という状況を伝えると、
今日でも緊急でできるけど、いったん午前中に来てもらって、
1時間待つか2時間になるか…。という答えでした。
子どもの月齢(1歳0ヶ月)を伝えると、
「その月齢だと、飲み残しがある場合、詰まりが完全に取れない場合もありますよ」
という注意つきでした。
幸いその日は夫の休みの日。
長時間待つことになっても、まあいいか!とその場で予約をしました。
持ち物
母子手帳(感染症の有無を確認するためのようです)と、
手ぬぐいサイズのタオルを2本、と言われました。
いざ、桶谷へ
場所もわかりづらいところにあり、
ほんとにこのビルでいいのか?とうろうろ不安になりながら、エレベーターに乗りました。
ワンルームのような一室でした。
そんなに広くはない部屋は、ベビーベッドとソファ、赤ちゃん用のおもちゃがあり、小児科の待合室のような明るい雰囲気。
奥の部屋が施術室のようでした。
私よりも前に、生後3ヶ月~9ヶ月くらいの赤ちゃん連れのお母さんが二人待っていました。
長時間待つことを覚悟しましたが、ものの30分くらいで呼んでもらえたのはありがたかったです。
施術してくれる助産師さん、50代くらいの方で、もくもくと仕事するタイプの方でした。
おっぱいの状態を見せると、
はっと息をのむのがわかりました(ほんとにそんな感じでした)。
「これは、…乳腺外科にいってもらう必要があるかも。」と。
困ったような微笑を。
(ひどくなった場合、乳腺外科で消炎剤をもらうことなどが考えられる、とのことでした。)
右は詰まることがないのですけど…、と言いましたが、
「右も、詰まっているかも。お母さんが肩こっているのが、おっぱいでわかる」と言われました。
肩こりのために、おっぱいの詰まりに気付いてない可能性を指摘されました。
・左側は、白斑が2箇所できている(2週間~2,3ヶ月のサイクルで、出来ては治り、を繰り返し、クセになっている模様)
・またすぐ詰まっちゃうかもしれない
・3時間おきに飲ませる(それ以上感覚を短くすると返ってよくない)
・たくさんおっぱいをあげたいなら、ご飯の前にあげる(おっぱいをあげたいからといって、ご飯の量を減らすことはしない)
・お風呂でマッサージは、刺激によって返って張ってしまうことがあるので、お風呂ではマッサージしない
などの指摘・注意を受けました。
食べるのはよくないものってありますか?と聞いてみると、
・チーズ
・チョコ
・魚卵
・ナッツ(ピーナツ)
・梨
・柿
・栗
・竹の子
だそうです。
(梨や柿などの果物は意外でした。「梨もですか?」と尋ねると、消化によくない、という答えでした。)
「育児していると甘いものや油っぽいものは食べたくなるから、それは我慢せずほどほどに」と言ってもらえたのはうれしかったです。
あと、天気が不安定なときは気圧の変化も激しく、そういうときはおっぱいの状態も変わりやすいとのことでした。
マッサージを受けてみて
マッサージは痛くない、と聞いていましたが、
詰まっていないと自分で感じる右はぜんぜん痛くなく、
さすがに詰まっている左はちょっと痛かったです。でも我慢できないほどではなく、「う、イタ気持ちいい…」くらいでした。
感覚としては、赤ちゃんに吸われている感覚に一番近かったです。
気持ちよくて、ずっと続けててほしかったですが、
「このまま私が全部出し切ることもできるけど、そうすると揉みかえしが来ちゃうかもしれないから、少し残しておくね」
「もしかしたらこれから熱が出るかもしれない」
と言われました。
(熱は出ませんでしたが、体がぽかぽかして、ものすごく眠くなり、その日は昼寝しました。)
マッサージが終わると、かたくて痛かったおっぱいが、ほわほわに。
「おっぱいがあさっての方向向いてたけど、ましになったね!」と言われました(あさっての方向…がーん)。
桶谷に行ってみて
体が軽くなり、すっきりした帰り道でした。
5400円、それなりの出費なんだけど、
エステに行って(行ったことないけど)、マッサージしてもらったと思えばいいか!と納得することにしました。
夫に「マッサージ終わったよ!」とメッセージを送ると、
「ついでに買い物とか遊んできていいよ。」と返事がありました。
えっいいの?と思い、うれしくなって、近くにあった無印をちょっとだけのぞきに行きましたが、
そのあと急に家族に会いたくなって結局すぐ帰ってきて焼きそばを作りました。
いつもの手抜き焼そばだけど、気分がよくなっていたもので、いつもより野菜の種類を増やして、焼そば・改にしました。
からだの不調が出るときって、自分へのいたわりの気持ちも、ケアも足りてないことが、私の場合多いです。
きちんと動いて当たり前、くらいに思ってる。
たまにはじっくり時間をかけるのっていいな、と思いました。
注)
この体験記は梅つま子のもので、今回私が行った施術院のことです。
予約のシステム、アドバイスなどは、各施術院や助産師の方によって異なる可能性があります。